【務】 11画 力(9) 6
[音] | ム |
ブ |
[訓] | つとめる |
あなどる | |
あなどり |
《意味》
【務る】あなどる
相手を見下げて軽んずる。見くびる。軽蔑する。
「兄弟牆に鬩げども外其の務を禦ぐ」
「侮る」とも書く。
【開物成務】かいぶつせいむ
世の中の人知を開発し、それによって世の中の事業を成しとげる。
略して「開成」ともいう。
【兄弟
仲間同士で内輪もめしていても、外敵が来ると力を合わせてこれにあたること。兄弟についていう語だか一般に仲間にもいう。
「牆」はかきね。「鬩ぐ」は言い争う、仲違いすること。「務」は侮辱のこと。
《字源》
声符は「敄(ぼう)」。
「敄」は「矛(ぼう)+攴(ぼく)」で、矛(ほこ)を振り上げて人にせまり、人を駆使する形。
「力」は鋤の象形で、農耕につとめる意。
「務」は農業を頑張るのが本義。